甲斐駒ケ岳(南アルプス)

・2001年8月13・14日
・単独
・甲斐駒ケ岳(2967m) 駒津峰(2752m) 双児山(2649m) に登る
画像
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パノラマ5


8月13日 7時30分 自宅を出発
 安城→豊田(419号線)→藤岡→小原村→明智→恵那→中津川→(中央高速)→伊那→仙流荘(11:40)
 仙流荘に着くと11時50分に臨時便が出るとのことで急いで支度をして飛び乗る
 北沢峠は登山者で賑わっている。昨年泊まった長衛荘前を通って本日宿泊の長衛小屋に向かう。

 北沢峠を広川原方面に少し下り、左脇道を入ると長衛小屋がある。
 小屋前のテント場は色取り取りのテントで満杯だ。
 山は午前中、晴れていたようだが今は雲がかかっている。
 小屋前から小仙丈と雲の切れ目から甲斐駒の摩利支天?が見えた。
 3時頃下りてきた登山者に聞くと、朝3時に出発、8時40分に山頂だったとのこと。
 景色は最高であったとのことだったので、明日は3時の早立ちと決める。

 夕食(17時)は鶏肉で美味しく食べられた。
 明日は早いので7時前に寝床に入る。布団は1人/1枚でゆったり寝られた。
 (本日は、予約の無い人は泊まれません、とのこと)
 夜10:00と12:00のトイレに行く。空には星が輝いている。晴天のようだ。

8月14日
 2時に目が覚める。少し早いが起きて出発することにする。
 外に出て出発の準備をしていると一人登って行くひとがいる。
 一人夜道を歩くのも心配だったので急いで支度をし、ヘッドランプを付けて後を追う。
 真っ暗な夜道にヘッドランプの光だけでは道もよく判らない。
 慎重に踏み跡を確認しながら歩く。少し不安だ。

 20分程して先行者に追い着く。そこから同行させていただく。一安心した。
 少し急登して30分ほどで仙水小屋に着く。まだ、皆さん寝ているが、小屋では朝食の準備をしていた。
 少し休憩して出発。樹林を抜けると岩の登山道となった。
 暗いので目印が見えずルートがよく判らない。一人だったら道に迷っていただろう。
 (後で判ったが前方の一番低い鞍部が仙水峠なのでそれを目指せば良い)

 苦労して岩道を過ぎると仙水峠にでた。(3時50分)
 まだ暗く、空には満天の星だ。流れ星もよく見られた。
 少し休憩していると4人パーティーが登ってきた。
 4人パーティーに合流し、登ることにした。東の空が明るくなってきた。

 仙水峠から駒津峰の登りは樹林の中の急登となった。
 樹林といっても深くなく景色を楽しみながら登れる。
 少し登ると北岳が見えてきた。日本第2位の高峰を初めて見る。
 登りの途中で日の出となった。甲斐駒の影となり日の出は見られなかったが、朝日に輝く
 北岳、仙丈ケ岳を見る。昨年の夏を思い出す。

5時40分 駒津峰(2752m)に立つ。
 甲斐駒ケ岳が目の前にそびえ立つ。振り返ると南アルプスの山々が朝日に輝いている。
 デジカメで景色を撮って出発。

 ここからとんでもないアップダウン(約20m)の岩道となった。
 痩せ尾根で道も狭く岩場の急登り下り。こんなの聞いて無いよ!の心境だ。
 六方石の分岐点にやっとの思いで着いた。

 ここからガイド通り直登を避け巻き道を行く。
 ここから細かい花崗岩の砂礫道となる。折り返しながらの登りだ。
 1歩1歩足を進めるが休憩が多くなってきた。
 狭い岩の間を抜けると頂上は目の前となり、頂上直下の岩場を攀じ登ると山頂の祠が目の前に見えた。

7時10分 甲斐駒ケ岳(2967m)に立つ
 頂上には、まだ5-6人しかいない。
 360度の遠望。東には八ヶ岳、鳳凰三山と富士山、
 南には南アルプスの北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳
 西には中央アルプス、御岳、北には乗り鞍、北アルプスが一望できる。
 7月末に行った穂高も槍ヶ岳もはっきり見える。

 一通り写真を撮って朝食とした。家から持ってきたブドウが美味しい。
 ここで水筒の水が半分(750CC)となった。足にもだいぶ来てたし帰りが少し心配だ。
 しばらくすると頂上も登山者で賑わってきた。黒戸尾根を登ってくる登山者も多い。
 駒津峰の稜線にも登山者が多く見られる。駒津峰の頂上も休憩している人が多い。

 1時間休憩して8時10分下山を開始。足が大分疲れてたので摩利支天には寄らず。
 六方石からの岩場の急登り下りを経て駒津峰に着いた(9時40分)時には足は棒になっていた。

 計画ではここで双児山に下る予定であったが足が心配なので仙水峠に下りようか考える。
 (双児山への登りはどの程度だろうか? 見たところそんなにでもなさそうだ)
 結局、時間があるので当初予定通り双児山に下りることにした。水は残り500ccを切った。

 駒津峰から双児山への下りは急な散歩道だ。振り返ると夏の青空と稜線が美しい。
 双児山への登りはそんなにでもなかったが疲れた足には厳しかった。

10時30分 双児山(2649m)到着
 ここで20分の休憩。甲斐駒ケ岳がスックとそびえてる。
 ここで水の残りが50cc程となる。下までもつか心配だ。
 双児山からの下りは直ぐに樹林帯の中に入る。暑い日が遮られて気持ち良い。
 道は、仙水峠の岩道と違い土道だ。1歩1歩慎重に下るが2−3回スリップした。

12時5分 北沢峠に到着
 バス待ちの登山者で賑やかだ。水は1口残すのみとなっていた。
 長衛荘の水場で喉を潤し、缶ビールを飲む。ああ・・生き返る
 ただ、一気に飲んだため胃に溜まり、帰りのバスで気持ち悪くなってしまった。

 峠発12:50のバスに乗り、カモシカを2度見ながら13:40分仙流荘に到着。
 ふらつく足で温泉(500円)に直行。
 湯に浸かっていると、甲斐駒ケ岳に登った充実感が沸いてきた。

 帰りは恵那ICで中央高速を下り、瑞浪より419号線で来た道を帰る。19時20分安城帰着。

☆これまでの山に比べると道での目印が少なく、道も狭く、足元には石がごろごろしていた。
ヘッドランプでの登山は、慎重に行う必要を感じた。 inserted by FC2 system